スペースデータは、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で稼働する船内ドローンロボット「Int-Ball2」の動作データを8月26日に無償公開した。誰でもデータをダウンロードし、対象のシミュレーション環境で分析・活用できる。

  • ISS「きぼう」で稼働する船内ロボ「Int-Ball2」の動作データを、スペースデータが無償公開

    ISS「きぼう」で稼働する船内ロボ「Int-Ball2」の動作データを、スペースデータが無償公開

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「きぼう有償利用制度」を通じて、スペースデータが5月に実施したきぼう船内での実証実験で取得したデータ。ロボティクス分野で広く利用されているという「ROS」(Robot Operating System)に対応しており、研究者や開発者が地上ロボットの開発環境下でも容易に活用できる形式で整備した。

具体的には、Int-Ball2に対する誘導制御の目標やステータス、力・トルクコマンド、各プロペラ駆動のDuty比、IMUセンサ値、Visual SLAMによる自己位置推定(航法)結果などが含まれる。

データ再生にはInt-Ball2のROSパッケージが必要で、JAXAのシミュレーター(Gazebo)や、スペースデータのシミュレーター(Isaac Sim)で再生可能だ。対応環境で再生することで、宇宙空間におけるInt-Ball2の実際の動作を仮想空間上に再現可能。カメラの死角など、きぼう内で観察が難しいところにいるInt-Ball2の挙動も、任意の視点から自由に解析・応用できるとしている。

なおスペースデータは今回のデータ公開に先立ち、Int-Ball2の動作をデジタルツインに再現した動画を6月に公開している