Blackwellを搭載したJetson Thorの一般提供が開始

NVIDIAは8月25日、フィジカルAIとロボティクス向けに設計されたロボティクスコンピュータ「NVIDIA Jetson AGX Thor」の開発者キットと量産用モジュールの一般提供を開始したことを発表した。

  • Blackwell GPUを搭載したJetson Thor

    Blackwell GPUを搭載したJetson Thor (出所:NVIDIA)

Jetson Thorは、Blackwell GPUと128GBのメモリを搭載することで、消費電力130W以内で最大2070TFlops(FP4)のAIコンピューティングを実現でき、最新のAIモデルであっても容易に実行することができる性能を有している。具体的には、従来モデルのNVIDIA Jetson AGX Orinと比較して、NVIDIA Isaac GR00T N1.5などの視覚言語アクション(VLA)モデルから、一般的な大規模言語モデルおよび視覚言語モデルに至るまで、あらゆる生成AIモデルを実行する際に最大7.5倍のAIコンピューティング能力、3.5倍のエネルギー効率を実現するとしている。

また、フィジカルAIとヒューマノイドロボティクス向けに構築されたフルスタックのNVIDIA Jetsonソフトウェアプラットフォームを搭載しており、主要なAIフレームワークおよび生成AIモデルを幅広くサポートしているほか、ロボティクスシミュレーションと開発向けのNVIDIA Isaac、Isaac GR00Tヒューマノイドロボット基盤モデル、視覚AI向けのNVIDIA Metropolis、リアルタイムセンサ処理向けのNVIDIA Holoscanを含む、クラウドからエッジまでのNVIDIAソフトウェアスタックと完全な互換性を有しているともする。

3499ドルから提供。日本の代理店も取り扱いを開始

なお、NVIDIA Jetson AGX Thor開発者キットは、3499ドルから販売されており、量産用モジュールとしてJetson T5000も提供されるという。日本国内向け代理店としては、菱洋エレクトロとマクニカがすでに取り扱いを開始しているとする。

すでにAgility Robotics、Amazon Robotics、Boston Dynamics、Caterpillar、Figure、Hexagon、Medtronic、Metaなどが先行して提供された早期採用企業として名を連ねているほか、1X、John Deere、OpenAI、Physical Intelligenceも、フィジカルAIの能力を向上させることを目的にJetson Thorの評価を進めているという。