InnoscienceがNVIDIAが推進する800VDCアーキテクチャに協力
Innoscienceは、NVIDIAと協力してAIデータセンターにおける直流800V(800VDC)の実装を推進していくことを明らかにした。
データセンターは、AIサーバ/ラックの消費電力が増大しており、すでにラック当たり150kWクラスのものが提供されるようになっているほか、将来的にはラック当たりで600kWや1MWの消費電力が必要になるとも言われている。
そうした時代においては、従来の電力網からの電力供給では間に合わないため、受電する段階から電力供給の在り方を変える必要性が論じられるようになっている。その候補の1つが800VDCであり、NVIDIAが強力に推進している手法となる。
NVIDIAはすでにこの800VDCの普及に向けて、Texas Instruments(TI)やInfineon Technologies、onsemiなどと協力していくことを表明しており、Innoscienceもそうしたパートナーの一社として名を連ねることとなる。
15V~1200VまでGaNパワー半導体でカバーを予定
Innoscienceの強みはGaNパワー半導体のIDMとして、独自のGaN技術を有していることで、同社の第3世代GaNデバイスは優れた高周波、高効率、高電力密度を提供するという。今回のパートナーシップにより、同社はNVIDIAの800VDCアーキテクチャに対応する800Vの入力から、GPUの端子までに求められる1200V~15Vまでの電圧をカバーするフルリンクGaN電源ソリューションの提供を行うとしている。
なお、Innoscienceでは、800VDC電源アーキテクチャとGaNテクノロジーの緊密な統合によって、数年程度でAIデータセンターの利用する電力がキロワット級からメガワット級へと進歩を遂げることとなり、より効率的で信頼性が高く、より環境に優しいAIコンピューティングの時代を切り開くことができるようになるとの見通しを示している。