台湾の検察当局は5日、企業機密を不正に入手した疑いからTSMC(台湾積体電路製造)の元従業員3人を拘束した。東京エレクトロンの台湾拠点も捜索したという。

包括的で堅牢な監視メカニズムで早期発見

台湾高等検察署が5日に発表した。拘束されたのはTSMCの現従業員(当時)2人と元従業員1人。その後、従業員は解雇された模様だ。不正取得した機密情報とはTSMCの2nmチップ技術であり、同社は社内の定期監視システムで無許可活動を検出し、内部調査を実施。

現職・元従業員による機密情報の不正取得が判明したため、法的措置に踏み切ったとのこと。当局は7月末に元従業員らの調査を行い、包括的で堅牢な監視メカニズムにより早期発見が可能だった、とTSMCは述べている。

TSMCの2nm技術は、密度とエネルギー効率の両面で半導体業界最先端の技術とされており、今年から量産開始を予定している。8月5日付で報じたFinancial Timesは、当局が東京エレクトロンの台湾オフィスも捜索したと報じているが、検察側は捜索の理由について説明を拒否し、東京エレクトロンと検察はコメントを控えているという。

台湾は2022年に国家安全法に「国家中核技術」の保護条項を追加、この捜査は台湾の国家安全法の下での適用事例となるとのこと。