RISC-V推進に向けてeSOLとRVDCが連携
イーソル(eSOL)と東京科学大学 総合研究院 集積Green-niX+研究ユニット内に設置され、新システムビジョン研究開発機構(NSV)が運営するRISC-Vデザインセンター(RVDC)は8月5日、RISC-Vの活用と普及で連携していくことを発表した。
RISC-Vデザインセンターは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2022年8月~2025年3月にかけて実施した「AIエッジコンピューティングの産業応用加速のための設計技術開発/RISC-Vシステム設計プラットフォームの研究開発」事業で構築されたRISC-Vプロセッサ搭載SoCのハードウェア(HW)/ソフトウェア(SW)協調設計検証環境を日本の半導体産業に提供することを目的に2025年8月に設立された組織。
一方のeSOLは、かねてよりRISC-Vの可能性に着目し、その発展と普及に取り組んできたほか、2023年4月にはNEDOの「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/セキュアオープンアーキテクチャ向けコンパイラバックエンドおよび対応ランタイム環境の設計・開発」事業において、さまざまな機能が混在するヘテロジニアスな環境下でのRISC-V向けオペレーティングシステム(OS)、各種並列化フレームワーク、コンパイラ基盤、並列プログラム処理のための開発ツールを組み合わせた包括的なソフト開発環境を実現してきた。
RISC-Vを活用したハードウェア設計の支援を加速
今回の連携では、そうしたeSOLが掲げるソフトウェアを基軸としたモノづくりである「SDx」のプラットフォーム構築に求められるすべての領域の開発技術の提供を目指すFull Stack Engineeringアプローチにおいて、eSOLがRVDCが提供するRISC-Vシステム設計プラットフォームおよびC/C++で記述されたプロセッサのデータフローをそのままハードウェアのRTLに変換する高位設計メソドロジー「C2RTL」を活用することで、OSに代表されるSWとHWの境界面の開発技術を強化することを目指すとする。また、RVDCはRISC-Vを活用したHWの設計および開発技術を提供していくとしており、こうした取り組みにより、IoT、AI、ロボット、車載、サーバなどを開発するRISC-Vのユーザー企業や機関に対して、開発スピードの加速とRISC-Vを活用した製品の差別化・高付加価値化による国際競争力強化を支援していくとする。