シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(シーメンス)は7月31日、半導体メーカーのRapidus(ラピダス)が、シーメンスが提供するTeamcenter 半導体ライフサイクル管理(SLCM)ソフトウェアを採用したことを明らかにした。

2nm半導体開発へデータ主導開発を支援

半導体業界を勝ち抜くためには、迅速な設計開発や品質改善、そして事業生産性の向上など、一刻を争うスピード感が求められる。シーメンスが提供するTeamcenter SLCMと半導体業界向け標準データモデルは、データ手動の開発手法に導入することで、設計・開発・生産準備・試験および品質管理などのオペレーションとデータをシームレスにつなぎ、すべてのステークホルダーが必要とする情報へのアクセスを素早くさせるとのこと。またあらゆる部門を通じて、タスクの進捗状況やスケジュールが可視化された環境の構築も支援するという。

なおシーメンスはTeamcenter SLCMの強みとして、最小限のカスタマイズで利用が開始できることを挙げる。これにより導入期間を短縮するだけでなく、急速な進化が続くAI技術の段階的な導入を促進し、バージョンアップに伴うコストを最小限に抑えた形での新機能の迅速な導入を容易にするとした。

また品質管理の面では、標準機能の利用により、プロセスデザインキット(PDK)や工程表(BOP)と品質管理をPLM内で一元的に管理することも可能に。プロセス間を通じたデータ連携により、品質を最大限に高め歩留まりを向上させるとともに、知識の蓄積・再利用を容易にしつつ、オペレーションの生産性強化も実現するという。

これによりシーメンスは、Rapidusによる最先端ロジックデバイスの試作・量産ラインの最速での立ち上げ、および世界市場への安定供給の実現に貢献するとしている。

なおシーメンスのジャパン バイスプレジデント兼カントリーマネージャーを務める堀田邦彦氏は、「Rapidusは日本の半導体産業復活のシンボルであると同時に、革新的な技術を追求し、半導体エコシステムの構築を目指す日本を象徴する存在でもある。データ主導の開発手法を可能にすることで最先端の2nm半導体の量産を実現するというRapidusの目標を支援できることを光栄に思う」とコメントを残している。