onsemiとNVIDIAがAIデータセンターの800VDC化で協業

onsemi(オンセミ)は7月29日(米国時間)、NVIDIAとの協業により、次世代AIデータセンターの効率、電力密度、持続可能性を向上させるソリューションとされる800V直流(VDC)電源アーキテクチャへの移行を支援していくことを発表した。

AIデータセンターの800VDC化の背景

すでにAIデータセンターの800VDC化に向けた取り組みとしてNVIDIAはTexas Instruments(TI)やInfineon Technologiesとも協業を進めている。背景には、ラック当たりに供給される電力が増加傾向にあり、将来的にはラック当たりの消費電力が600kWや1MWといった膨大なものとなり、電力網からの給電方式そのものを変える必要が生じていることがある。

そのため、データセンター内の電力供給もより高電圧かつ直流化するニーズが出てきており、AIデータセンターのけん引役となっているNVIDIAがその変革の旗振り役となっている。

onsemiでは、自社のインテリジェントパワーポートフォリオを活用することで、変電設備での高電圧AC/DC変換からプロセッサレベルでの高精度な電圧調整に至るまで、電力供給のあらゆる段階で高効率、高密度の電力変換を提供することが可能であるとしており、そうしたさまざまな高機能ソリューションを提供していくことで、次世代AIデータセンターの実現に協力していくとしている。