半導体材料の生産拠点新設を四国化成が計画

四国化成ホールディングスは7月9日、グループ会社で化学品の製造・販売などを手掛ける四国化成工業が香川県坂出市に、先端半導体向け材料の生産を行う新拠点「坂出工場」を新設する計画を発表した。

今回の新工場建設は、生成AIの需要の高まりに伴う半導体市場の活況を受ける形で、同社のファインケミカル製品の需要も増加傾向にある中、顧客からのさらなる増産要望が生じていることを踏まえて決定されたもの。

  • 坂出工場

    坂出工場の完成イメージ (出所:四国化成ホールディングス)

研究開発拠点との良好なアクセスで開発と生産の連携を強化

建設予定地を坂出市としたことについて同社では、自社の研究開発施設であるR&Dセンターがある香川県綾歌郡宇多津町からのアクセスが良く、スピード感を持った開発と製品立ち上げが期待できることを挙げている。

また、新工場では、最先端の生産設備を導入することで高水準の品質管理体制の確立を図っていくとしている。

なお、新工場については地元での従業員雇用を促進し、地域社会の活性化につなげていくとしているほか、太陽光発電設備の設置なども進めていくことで、環境に優しいカーボンニュートラルな工場となることを目指すとしている。

坂出工場の概要は以下の通り。

  • 敷地面積:2万6000.05m2
  • 生産品目:先端半導体向け材料
  • 投資総額:150~200億円
  • 雇用見込み:30~40人(予定)
  • 工事着手:2025年7月
  • 操業開始:2027年ごろ(予定)