コンチネンタルが車載半導体設計組織を設立

自動車部品大手の独Continental(コンチネンタル)は6月23日、同社のオートモーティブグループセクターが自動車向け半導体回路の設計、開発を行うファブレス半導体ユニット「Advanced Electronics & Semiconductor Solutions(AESS)」を新たに設立したことを発表した。

真のソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)の実現には、セントラルプロセッサとして高いパフォーマンスを有するSoCが必要となるなど、エレクトロニクス化が進む自動車における半導体の需要と性能に対する要求が高まりを見せている。

同社でも、長期的な自動車市場における成長を果たしていくためには、半導体開発に投資を行うことが不可欠となると判断し、自社での半導体設計を行うことを決定したという。

製造はGFとのパートナーシップで推進

AESSの主な役割は、社内での半導体の設計と検証で、実際の製造はファウンドリパートナーであるGlobalFoundries(GF)が担当するが、具体的にはGFと共同で生産ラインを立ち上げる形で、自社向けの半導体製造を行っていくことを予定しているとする。

なお、コンチネンタルによるとAESSはオートモーティブグループセクターをあらゆる面でサポートしていくことになるとしており、このイニシアチブは、レジリエントなサプライチェーンを確立し、製品の品質を向上させ、市場投入までの時間を短縮することを目的としており、費用の削減と効率改善により価値を創造していくとする。