東京大学(東大)は6月12日、金沢大学・九州大学・堀場製作所と共同で、燃料電池の生産開発に資する自動実験・自律探索システム「FC-ROPES(ロープス)」を開発したと発表した。
同成果は、東大大学院 工学系研究科 機械工学専攻の長藤圭介教授、金沢大学 理工研究域 機械工学系の辻口拓也教授、九州大学大学院 工学研究院 化学工学部門の井上元教授、堀場製作所の中村博司シニアコーポレートオフィサー(常務執行役員) CTOらの共同研究チームによるもの。
燃料電池は、水素と酸素の化学反応で直接電気を生成する、二酸化炭素の排出がないクリーンな発電装置だ。それを搭載した燃料電池自動車(FCVやHDVなど)や定置用燃料電池発電機は、今後の水素社会を実現するために不可欠な存在だ。