Microsoftは2025年6月7日(現地時間)、Windows Insider ProgrramのBetaチャネルとDevチャネル向けに2つのInsiderプレビュー(ビルド6120.4250およびビルド26200.5641)をリリースした。このアップデートには、スタートメニューの大規模な刷新をはじめとして、多くの機能改善と既知の問題の修正が含まれている。
- Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26120.4250 (Beta Channel) | Windows Insider Blog
- Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26200.5641 (Dev Channel) | Windows Insider Blog
2ページ構成を廃止し、カスタマイズ性も向上
Microsoftは、かねてよりWindows 11のスタートメニューを大幅アップデートする計画を発表していた(関連記事:Windows 11スタートメニューの大幅アップデート正式発表、Microsoft | TECH+(テックプラス))。このアップデートがついにInsiderビルドに正式に登場した。
新しいスタートメニューでは、「すべて」ビューを使った2ページ構成を廃止し、代わりに「すべてのアプリ」セクションを加えてスクロール可能な1つのページに全アプリを表示するようになった。
「すべて」セクションでは、カテゴリー表示とグリッド表示の2種類を選択できる。カテゴリー表示では、アプリをカテゴリー別に自動的にグループ化するので、よく使うカテゴリーやアプリにアクセスしやすくなっている。グリッド表示では、アプリをアルファベット順に整列して表示する。
さらに、新しいスタートメニューは画面サイズに合わせて大きさを調整できるようになった画面が大きいデバイスでは、スタートメニューの横幅が大きくなり、横並びで表示できるアイコン数も増える。ピン留めやおすすめのセクションの表示範囲も、アプリ数に合わせて調整できる。また、おすすめセクションは設定によって非表示にできるようになっている。
ロック画面に表示するウィジェット選択が可能に
ビルド6120.4250およびビルド26200.5641のその他のの注目点としては、ロック画面のウィジェット選択機能が挙げられる。これは、ロック画面に表示するウィジェットを設定アプリでカスタマイズできるというもので、以前に一度展開されたあと、ベータチャネルでは一時的に無効化されていた。今回のアップデートで、再びすべてのチャネルで利用可能になった。
ナレーターを使用しているユーザー向けには、より集中力を高める「スクリーンカーテン機能」が提供された。スクリーンカーテンを有効にすると、画面が完全に暗くなり、ナレーターを通してユーザーにだけ画面上の内容が聞こえるようになる。
上記のほかにも、Windows検索の設定ページの統合や、ゲームパッド キーボードのナビゲーションの最適化などといった機能改善が行われている。また、多くの既知の問題も修正された。
新しいスタートメニューも含めて、一部の機能はWindows Updateの設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしているユーザーに対して段階的に展開される。したがって、すべてのユーザーが利用可能になるまでにはしばらく時間がかかる可能性がある。