ispaceは、同社の欧州法人・ispace EUROPEと米企業Barrelhandとの間で、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の文化・言語遺産を保存した記憶ディスク「Memory Disc V3」を月に輸送するペイロードサービスの契約締結を5月21日に発表した。
ispace EUROPEが開発するマイクロローバー(小型探査車)にMemory Disc V3を搭載し、月の南極にあるシュレディンガー・クレーターをめざす着陸船「APEX 1.0」ランダーから月面に展開する予定。このマイクロローバーは、同社の米国法人・ispace technologies U.S.(ispace U.S.)が主導する、民間月探査計画「HAKUTO-R」のミッション3(正式名称:Team Draper Commercial Mission 1)の一環として月へ運ばれる。
Memory Disc V3の本体サイズ/重さは19×1.2mm(直径×厚み)/1.7g。ナノフィッシュ(Nano Fiche)と呼ばれる技術を用いて、約4GB分の“現代の象形文字に相当する情報”をニッケルの表面に超微細に刻印した。