ispaceはKDDIと、月面モバイル通信に関する調査の委託業務契約を締結したことを5月8日に発表。ispaceは月面探査ミッションの、特にモバイル通信を必要とするミッションの時期、地域、ユースケース、通信機能・性能要求などについて調査・整理を行っていく。
KDDIは既報の通り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する「宇宙戦略基金」の技術開発テーマである「月-地球間通信システム開発・実証(FS)」の代表機関として採択されており、他連携機関と共に月-地球間および月面における大容量通信の実現可能性について検討を行ってきた。
今回ispaceは、この検討の中でもベースとなる、ミッション要求調査および制約条件調査の一部をKDDIより受託。地球と月をつなぐ大容量通信の実現に向けた取り組みに協力していく。
具体的には、ispaceがこれまでに実施した月面探査ミッションや、現在進行中のミッションで培った知見を活用し、月面におけるモバイル通信のミッション要求と技術的制約に関する調査を実施。月面特有の通信環境や運用条件を踏まえ、将来の通信インフラ構築に向けた基礎データを提供することで、KDDIの技術検討を支援する。