アイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland)は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)がアイルランド・ダブリンにオフィスを開設すると4月24日に発表。同庁の支援を受けてSIEが設立する新拠点となり、デジタル業務の最適化や顧客・従業員サービス、外部業務の効率化などの研究開発プロジェクトに注力する計画だという。雇用人数は100人の予定。

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アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発や、海外からの直接投資などを推進する目的で設立された政府機関。日本事務所では、過去40年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っているという。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントのシニアバイスプレジデントで、デジタルテクノロジーやエンジニアリング、ITおよびオペレーション部門の責任者を務めるPaul Walsh氏は、「ダブリンに拠点を構えたことで、デジタルイノベーションとテクノロジー分野で世界トップレベルの人材を迎え入れる土壌が整った。この地域がSIEの革新的なインタラクティブエンターテインメントに対応できる環境を整えていることを私自身よく理解している。ダブリンの活気ある経済に貢献できることを楽しみにしていると共に、あらゆるキャリアレベルの優秀な人材と働けることを期待している。IDA Irelandを通じて、アイルランドのビジネスコミュニティがあらゆるレベルで丁寧に育成されていることを実感しており、私たちもその一翼を担えることを誇りに思う」と述べた。

また、IDA IrelandのMichael Lohan長官は「ソニー・インタラクティブエンタテインメントをアイルランドに迎えられることを、大変嬉しく思う。SIEがアイルランドで事業を拡大し、100人の優秀なソフトウェアエンジニアを採用するという決定は、アイルランドがイノベーションとテクノロジーの拠点として確固たる評価を得ていることを示している。今回の投資は、アイルランドの人材の質の高さと、活気あるテックエコシステムが評価されていることの表れでもある」と述べている。

アイルランド政府の企業・観光・雇用大臣であるPeter Burke氏は、SIEによる今回の大規模な投資について、「アイルランドが活気あるテックエコシステムの発展に尽力しており、優秀な人材に機会を提供してきた実績を示すもの」とし、デジタルイノベーションセンターの設立を歓迎するコメントを出している。