Microsoftは4月14日(米国時間)、「CPU spikes when typing in classic Outlook for Windows - Microsoft Support」において、従来のOutlook(Outlook classic)に、入力時にCPU使用率が30%から50%まで急上昇する不具合が存在すると発表した。

この現象はタスクマネージャーからも確認することができ、その間、消費電力が上昇するという。

  • CPU spikes when typing in classic Outlook for Windows - Microsoft Support

    CPU spikes when typing in classic Outlook for Windows - Microsoft Support

不具合の概要

この不具合はCurrentチャネル、月次エンタープライズチャネルまたはInsiderチャネルのOutlook(classic)バージョン2406 ビルド17726.20126+に更新した場合、発生する可能性がある。Microsoftは不具合の調査中としており、原因など詳細は明らかにしていない。

なお、ユーザーからの不具合の報告はコミュニティーフォーラム「High CPU usage when typing a message in Outlook - Microsoft Community」にて確認することができる。

回避策

Microsoftによると、不具合は半期チャネルのOutlook(classic)には存在しないという。そこで、同社は不具合を解決したいユーザーに向け、半期チャネルに切り替えることを提案している。

組織により管理されているデバイスの場合は「組織のデバイスの Microsoft 365 Apps 更新プログラム チャネルを変更する - Microsoft 365 Apps | Microsoft Learn」に従い、チャネルを切り替えることが可能。

それ以外のデバイスの場合は、次の操作を実行することでチャネルを切り替えられる。

  • 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
  • コマンド「reg add HKLM\Software\Policies\Microsoft\office\16.0\common\officeupdate /v updatebranch /t REG_SZ /d SemiAnnual」を実行する
  • Outlookの「ファイル」→「Officeアカウント」→「更新オプション」→「今すぐ更新」を選択して、切り替えを開始する

この回避策はレジストリを操作するコマンド入力を必要とする。そのため、すべてのユーザーに推奨されるわけではない。不具合は入力中(メール作成中)に限られ、CPU使用率も100%に達しないことから無理に回避策を実施しなくても致命的な状況には陥らないとみられる。