Preferred Computational Chemistry(PFCC)とENEOSは、NVIDIA ALCHEMIソフトウェアを活用した、AI駆動による化学品を含む新材料の探索・最適化を加速するための協業を発表した。
今回の協業の対象は、データセンターのエネルギー効率向上に有効な潤滑油や液浸冷却液など。サーバの液浸冷却は、シャーシ全体を冷却できるため、ヒートパイプを活用した水冷や液冷以上の冷却効果を得られることが期待されているが、環境規制に準拠する必要があるなど、幅広い活用には解決すべき課題が残されている。
ENEOSでも、高い冷却性能と長寿命性能を提供する単相液浸冷却液をENEOS IXシリーズとして販売しているが、さらなる性能向上などを図っていくために、今回の協業となった模様である。
具体的な取り組みとしては、新材料の探索に、AI技術を活用したPFCCの汎用原子レベルシミュレーター「Matlantis(マトランティス)」を利用するほか、シミュレーションに必要な計算ワークロードはNVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングプラットフォームを活用。また、化学シミュレーション特有のワークロードの実行の加速に向けて、NVIDIAが提供する化学シミュレーションのAI推論を支援するNVIDIA ALCHEMIのソフトウェアやツールを利用する予定としており、目標物性を達成する材料の探索に最適なAI技術の利用にあたってENEOSの化学・材料関連のドメイン知識を活用していくとする。