Tower SemiconductorとフォトニックIPベンダの西Alcyon Photonicsは3月25日、フォトニクスの統合に向けた協業を発表した。これによりAlcyonは、次世代の光アプリケーションの開発を支援することを目的としたシリコン検証済の高性能フォトニクスビルディングブロック(BB)と回路を顧客に提供できるようになるという。

今回の協業は、Towerの量産向けシリコンフォトニクス(SiPho)プラットフォームを活用する形で、シリコン実証済みのフォトニクスIPの開発を行い、コンセプトから生産へのシームレスな移行を含め、高いパフォーマンス、信頼性、製造性を確保する形で実現されたものと両社は説明。

TowerのSiPhoテクノロジーに最適化されたAlcyon独自の設計技術によって、仮に最大30nmの製造バリエーションがあったとしても、3nm未満のチャネルドリフトを維持する安定性をはじめとする競争優位性を提供できるとしており、これにより高い歩留まりを実現でき、顧客は費用対効果の高いフォトニクスインテグレーションを活用することができるようになるとする。

また両社は今回の協業によって、大容量で高性能な光インターコネクトをサポートするOバンドのデータセンターネットワーク用に最適化されたCWDMソリューションなど、具体的な進歩を市場にもたらすとするほか、C+Lバンドを横断するコヒーレント通信の進歩、バンド幅の拡大、スケーラビリティの強化、そして将来を見据えた光ネットワークが実現できるようになるともしている。