日立製作所(日立)は3月11日、Oracle Databaseを利用し基幹DBシステムの移行を効率的に支援する「クラウド移行支援サービス for Oracle Database」を、3月11より販売開始することを発表した。

  • クラウド移行支援サービス for Oracle Databaseの特長

    クラウド移行支援サービス for Oracle Databaseの特長

日立、日本オラクル、日本マイクロソフトの3社は、このサービスの導入効果を最大化するため、国内初の取り組みとしてOracle Database@Azureを用いたクラウド環境での共同検証を実施した。

具体的には、基幹業務のデータベースアクセスを「オンライン処理」「バッチ処理」「大量データ抽出」の3種類に分類し、それぞれの用途に応じた高可用性と最適なパフォーマンスを実現するシステム構成を確立した。また、データ移行や運用監視の最適化を進めることで、企業はクラウド移行の技術的な実現性を確認しながら、移行工数を削減し、スムーズに移行を進めることができる。

さらに、このサービスに加えて、顧客のニーズに応じたメニューを組み合わせることで、データ利活用、ITモダナイゼーション、セキュリティ対策、クラウド運用の最適化を専門家と共に推進できるとしている。

日立は2024年から基幹データを活用したAIの検証を進めており、今後もパートナー企業と協力しながら、最新のクラウド技術やグローバル事例を取り入れ、生成AIと基幹データの連携を強化し、企業のデジタル変革を支援するサービスを拡充していく方針だ。

「クラウド移行支援サービス for Oracle Database」は4月1日より提供を開始し、移行計画のアセスメント、クラウド環境の構築・移行、マルチクラウド運用(提供開始は6月末日を予定)の各フェーズに応じた支援を個別見積もりで提供する。