Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は3月4日(現地時間)、「Windows 11 Notepad's ChatGPT-based "Rewrite" rolls out to everyone」において、Microsoftがすべてのユーザーを対象にAI機能「Rewrite」を搭載した新しいメモ帳(Notepad)を正式リリースしたと伝えた。

  • Windows 11 Notepad's ChatGPT-based "Rewrite" rolls out to everyone

    Windows 11 Notepad's ChatGPT-based "Rewrite" rolls out to everyone

メモ帳にAI機能を搭載

「Rewrite in Notepad」と名付けられたこの機能は、AIモデル「GPT」を利用してテキストを修正するもの。書式(体裁)の変更、トーン調整、コンテンツの長さ調整など、入力したテキストをユーザーの好みに合わせ調整する機能を提供する(参考:「Use Rewrite in Notepad to Enhance Your Writing with AI - Microsoft Support」)。

これまでWindows Insider Programの一部地域のユーザーに限定して提供されていたが、バージョン「11.2412.16.0」にて正式リリースされた(参考:「Windows 11メモ帳に有料の生成AI機能搭載、プライバシーに懸念も | TECH+(テックプラス)」)。

  • 新しいメモ帳の画面

    新しいメモ帳の画面

サブスクリプションの加入が必要

Rewriteは有料機能となっており、利用するにはMicrosoftアカウントにひもづけられたAIクレジットが必要だ。AIクレジットを取得するにはMicrosoft 365 PersonalまたはFamilyサブスクリプションに加入するか、またはCopilot Proに加入する必要がある。

Microsoft 365サブスクリプションのユーザーは、毎月60AIクレジットを取得することができる。また、Copilot Proの加入者は制限を気にすることなく利用できる。

なお、Microsoft 365 Familyサブスクリプションの場合、AI特典はライセンス所有者のみに与えられ、追加メンバーと共有することはできない(参考:「Understanding AI credits - Microsoft Support」)。

  • サインアウトした状態でRewriteを使用するとサブスクリプションの加入を求められる

    サインアウトした状態でRewriteを使用するとサブスクリプションの加入を求められる

オプトアウト可能

Rewriteは大変便利な機能だが、不要なユーザーには煩わしい機能となる。そこで、メモ帳にはRewriteを無効化するオプションが追加された。

  • Rewriteの有効、無効を切り替えるオプション

    Rewriteの有効、無効を切り替えるオプション

設定画面の「AI機能」→「再書き込み(Rewriteの直訳)」をオフにすることで、ツールバーやコンテキストメニューからRewrite関連機能の表示を消すことができる。