ソニーマーケティングは、ナゴヤドームが運営する「バンテリンドーム ナゴヤ」内に、「106ビジョン」とサブビジョンの大型LED表示装置、送出システムを納入したと2月26日に発表。システム設置を同月行い、3月1日のオープン戦(中日ドラゴンズ 対 横浜DeNAベイスターズ戦)から本格運用を開始する。
バックスクリーンに設置されている、幅約106メートルの大型映像装置「106ビジョン」の大型LED表示装置を、3面構成から1面構成にリニューアル。これによってビジョン間の継ぎ目がなくなり、ダイナミックな映像演出が可能になるという。さらに、総合演出システムの更新や、本塁側上方に設置されているサブビジョンの改修も行った。
納入システムの概要は以下の通り。
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大型LED表示装置
- 106ビジョン(1面、スクリーンサイズ:1,060平方メートル)
- サブビジョン(1面、スクリーンサイズ:100平方メートル)
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送出システム
- 総合演出システム(1式)
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システムカメラ ※2024年導入
- マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-5500V」(3式)
総合演出システムには、海外の球場ですでに採用実績がある送出機材を導入。今回のリニューアルに先んじて、2024年から導入済みのソニーのマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-5500V」とスポーツコーダーと連携する。これにより、試合における得点時などにリアルタイムな演出がビジョンに表示されるようになるほか、HDC-5500Vによる浅い被写界深度で、選手や観客の表情をドラマチックにとらえた映像など、臨場感ある演出が行えるようになる。
サブビジョンについては、横幅が約15メートルから20メートルになり、面積比で約1.7倍に拡大。大型化によって、外野スタンドにいる来場者からのサブビジョンの視認性を向上させた。また、サブビジョン上部の時計は従来のアナログ時計からデジタル時計へと変更している。
ナゴヤドームは1997年のドーム開業当初からソニーのシステムを採用し、2017年シーズンから106ビジョンを使用している。更新の検討にあたり、「ソニーのシステムへの安心感」や、将来的な拡張や進化を見据え、スポーツ事業における取り組みを基にしたソニーマーケティングの提案を採用したとのこと。