メルカリは2月26日、同社が運営するスキマバイトサービス「メルカリ ハロ」の登録者数が、サービス開始から1年弱で1000万人を突破したと発表した。直近1年のスキマバイトサービス新規登録会員数で業界1位を達成したという。
メルカリは2024年3月にメルカリ ハロの提供を1都3県で開始し、4月に全国提供を開始。登録者はサービス開始から16日で100万人を超え、1カ月で250万人を超えた。そして、サービス開始からわずか1年弱の2025年2月15日に登録者数1000万人を突破した。
スポットワーク協会によると、2025年2月15日時点のスキマバイト登録会員数は約3200万人で、スキマバイト市場は約1年で2倍超の規模に拡大。同期間におけるスキマバイト業界全体での新規登録者の約6割を「メルカリ ハロ」が占めた。
メルカリ ハロは、月間2300万人以上が利用するフリマアプリ「メルカリ」内で求人を検索できる。メルカリで本人確認・銀行口座を登録済みの18歳以上のユーザーは、面接・履歴書不要で、最短1時間から働ける。コンビニや飲食・カフェ、アパレル・小売、物流・倉庫、ドラッグストア、ホテル、ジムなど、さまざまな業種・職種の中から自分に合った仕事を好きな時間帯で選ぶことが可能だ。
同社によると、登録者の半数以上(55.5%)はスキマバイト初心者だという。求人の約8割(78.8%)が「未経験者歓迎」であり、普段から慣れ親しんだ「メルカリ」から閲覧・応募できることが好評だ。また、登録者の年代は、20代が31.4%、30代が23.3%、40代が19.5%、50代以上が17.7%と満遍なく分布している。
スキマバイトは、働き方の多様化に対するニーズの高まりや継続する物価高騰を背景に、2024年に急拡大した。さらに、今年は「年収103万円の壁」に関する見直しで、所得税支払いの発生する基準額が123万円に引き上げられることが決定し、レギュラーバイトなど他の仕事とスキマバイトを併用したハイブリッドな働き方が活発する可能性が強まっている。実際に、同サービス利用者の約6割が「年収の壁が引き上げられたらスキマバイトを増やしたい」と回答している。