SCREENホールディングスは2月14日、半導体製造装置などの既存事業ならびに先端パッケージングをはじめとする新規事業の拠点として活用することを目的として、滋賀県野洲市に用地を取得することを決定したことを発表した。

取得した用地の広さは約13万m2で、2026年に実際に用地を取得する予定。投資額は用地取得ならびに第一期工事分として約47億円としており、同社では今後、地域社会との融和、既存の各拠点とのシナジーを考えた新拠点として、顧客との協業、オープンイノベーションの推進、生産能力の向上を図ることを目的に、環境に配慮した施設建設を検討していく予定としている。

また、同社は並行して半導体製造装置事業における製品競争力の強化を目的に、新たに海外での研究開発拠点を設置することを決定したことも発表している。

半導体製造装置事業における、要素技術・製品開発力の強化を目指した取り組みという位置づけで、既存の同社彦根事業所内の彦根事業所内の研究開発拠点とのシナジーを最大化し、顧客との協業、研究機関や取引先とのコラボレーションなどを推進していくとしている。

同社では成長投資として、2026年度3月期より総額110億円規模の設備投資を実施する予定で、この投資により最先端デバイスの特性評価を行うことが可能となり、洗浄領域だけでなく、熱処理、先端半導体パッケージングなどの先端技術領域における要素技術開発、装置開発に要する期間短縮を図ることができるようになるとともに、製品競争力の強化、付加価値向上などにつなげることができるようになると説明している。

なお、同社は現在掲げている中期経営計画「Value Up Further 2026」について、同社の経営大綱で定める2033年3月期における「売上高1兆円以上、営業利益率20%以上」の実現に向けた新たな成長を支える経営基盤を構築するための投資フェーズと位置付けており、今後も企業価値向上に向けた取り組みを続けることで、半導体製造装置のさらなるシェア拡大を目指すとともに、収益性向上と競争力強化を図っていくとしている。