富士フイルムは2月5日、半導体材料事業の拡大に向けて、ベルギーの生産拠点において、半導体材料であるCMPスラリの生産設備を新たに導入するとともに、フォトリソグラフィ周辺材料の既存設備を増強する計画を発表した。
今回の欧州での設備投資は、今後、車載半導体や産業用半導体を中心に伸長することが期待される欧州半導体市場に向けた製品供給能力の拡大を図ることを目的としたもの。半導体材料の欧州現地法人であるFUJIFILM Electronic Materials (Europe)が、約40億円をかけて生産能力の拡大を進めることが予定されている。
すでに同社は米国アリゾナ州、台湾の新竹市および台南市、韓国天安市、熊本県菊陽町に既存のCMPスラリ生産拠点を有しているが、ここに新たにベルギーに生産拠点を加え、世界6拠点生産体制とすることで、CMPスラリのさらなる安定供給を実現するという。