ニコンは2月4日、2月28日付で金属アディティブマニュファクチャリング(AM)技術の開発およびソリューション・サービス提供拠点「Nikon AM Technology Center(NAMTC) Japan」を埼玉県行田市に開設すると発表した。
すでに同社は2024年7月に米国カリフォルニア州ロングビーチに同様の拠点(NAMTC)を開設済み。NAMTC Japanはそのアジア拠点という位置づけ。
同社子会社のNikon SLM Solutionsが展開する大型対応の敷き詰めた金属粉末にレーザーを照射、融解し、積層造形するL-PBF(Laser Powder Bed Fusion)方式の金属3Dプリンタ「NXG XII 600」ならびに、ニコンの金属粉末とレーザーを同時に照射し、溶融、積層造形する方式であるDED(Direct Energy Deposition)方式の金属3Dプリンタ「Lasermeister LM300A」を配し、金属AM技術開発およびアジア顧客に向けた試作などの金属AM加工ソリューションならびにサービスを幅広く提供するとしている。
なお、同拠点では金属AMの最先端技術の研究開発も行っていく予定。施設の総面積は922m2としており、金属3Dプリンタのほか、X線CT検査装置のほか、各種加工装置や計測器なども配することで、顧客と接する機会をこれまで以上に増やし、顧客ニーズにマッチした製品開発やサービスの提供につなげていきたいとしている。