ams OSRAMと自動車部品メーカーである仏ヴァレオ(Valeo)は、オープンシステムプロトコル(OSP)テクノロジーで連携し、乗用車における車内照明の変革に向けた取り組みを推進していくことを発表した。

具体的には、ヴァレオのダイナミックアンビエント照明システムとams OSRAMのインテリジェントLED「OSIRE E3731i」を組み合わせることで、車室内をエンドユーザーにとって使いやすく、かつパーソナライズ化が図れ、それぞれのライフスタイルにあった明確な情報を得る機会の提供を目指すという。

特に、スマートLEDを使用することで、照明システムの高度な制御が可能になり、車内全体、または限定したエリア照明を活用したアニメーションを作り出すことなどもできるようになるほか、それぞれのLEDの点灯速度や輝度、また色を厳密に管理することで、警告や視覚的なフィードバックなども照明システムで形成することができるようになり、電話の着信やパーソナルアシスタントの活用、ナビゲーション、ADASシステムから運転手への情報伝達など、さまざまなユースケースに対応することができるようになるとする。

また、マイコンから直列につながれたインテリジェントRGB LEDの制御を可能にする高度な通信フレームワークであるOSPに対応する製品(OSP-RGBi)では、パッケージ内にドライバ、温度センサ、メモリユニット、OSP互換シリアルバスインタフェースを統合したスマートICを内蔵しており、このLEDパッケージ内での統合により、高度でダイナミックなアニメーション照明が可能になり、自動車内装の美しさと安全性の両方を向上させることが可能になるという。

なお、ams OSRAMでは、OSPを通じて自動車メーカーやパーツサプライヤが、より魅力的で機能的、かつ独創的な自動車環境の構築を実現できるように取り組んでいくとしている。

  • ams OSRAMのインテリジェントLED「OSIRE E3731i」

    ams OSRAMのインテリジェントLED「OSIRE E3731i」 (出所:ams OSRAM)