Intel(インテル)は1月14日、投資部門Intel Capitalを切り離し独立した投資ファンドとすることを発表した。同社は継続してアンカー投資家として関与する。

暫定CEOは「双方にとってWin-Winのシナリオ」との見解

Intel Capitalは1991年にインテルが立ち上げた投資部門。シリコン、5G、デバイス、クラウドなどの分野で1800社以上のベンチャーに投資してきた。運用資産総額は50億ドルを超えている。

インテルは直近の四半期(2024年7-9月期)、過去最大となる166億ドルを上回る損失を計上するなど経営が苦しい状態にある。その前には、チップ製造部門の分離、1万5000人の人員削減などを発表していた。2024年12月には、建て直しを図ってきたCEOのPat Gelsinger(パット・ゲルシンガー)氏が退社している。

Intel Capitalは独立することで、より柔軟な資金調達、投資戦略が可能になるとしている。インテルは今後も、アンカー投資家として関与する。現在、暫定の共同CEO兼CFOを務めるDavid Zinsner氏は「双方にとってWin-Winのシナリオ」と述べている。

今後、移行作業を進め、2025年後半に独立した投資ファンドとしての運営を開始する予定だという。