HERE Technologiesは、米ラスベガスで開催されるCES 2025にあわせて、ソニー・ホンダモビリティ(SHM)との提携を発表。HEREの統合マッピングアーキテクチャをベースにしたSDKが、AFEELAのデジタルコックピットに活用されていることなどを明らかにした。
今回の提携の目的は、SHMが展開するEVブランド「AFEELA」(アフィーラ)によって“モビリティの未来を刷新すること”。地図と位置情報技術を手がける、HEREの統合マッピングアーキテクチャを活用することで、AFEELAのビジュアライゼーションやEV航続距離管理、拡張現実機能といった、SDV(Software Defined Vehicle、ソフトウェア定義型自動車)における車載システムや位置情報ベースのアプリケーションを強化する。
具体的には、HEREの統合マッピングアーキテクチャをベースにしたHERE Navigation SDKをAFEELAのデジタルコックピットで活用し、車載インフォテインメントシステムにおいて、さまざまなEV機能と安全情報を車両のデジタルディスプレイに提供することで、各種ガイダンスやナビゲーションエクスペリエンスを実現。
また、AFEELAのモバイルアプリにもHERE SDK Exploreを採用してリアルタイムでの地図更新を可能にしており、AFEELAでの体験をドライバーや同乗者のデジタルライフにシームレスにつなげられるとしている。
ソニー・ホンダモビリティ 川西泉社長兼COOのコメント
「ナビゲーションはAFEELAにおいて重要な要素です。HERE Navigation SDKを活用することで、単なるナビゲーションの枠を超えた、直感的でパーソナライズされたモビリティエクスペリエンスを実現できます。HEREとの提携を通じて、コネクテッドモビリティに革新的な変化をもたらすことを楽しみにしています」
HERE Technologies Mike Nefkens(マイク・ネフケンス) CEOのコメント
「ソニー・ホンダモビリティと提携できることを大変嬉しく思います。今回のコラボレーションによってモビリティの限界を越え、SDVの未来を刷新するという両社共通のビジョンが実現します。HEREが構築を進めるライブプラットフォームにより、AFEELAはコネクテッドな状態を維持し、独自のコネクテッド・デジタル・コックピット・エクスペリエンスを提供することが可能になります。私たちは、コネクテッド・ガイダンス・エクスペリエンスがすべての車両の基礎となり、将来的によりスマートで安全な走行が実現すると信じています」
ソニー・ホンダモビリティがCES 2025で発表した、AFEELAブランドの最初のモデル「AFEELA 1」は2026年中旬に米国で納車開始予定で、予約金200米ドルでのオンライン予約受付を既に開始している。装備やカラー設定の異なる2トリム展開で、価格は「AFEELA 1 Origin」が89,900米ドルから。日本市場でもAFEELA 1を2026年内に納車開始予定。