Intel(インテル)のCEO、Pat Gelsinger(パット・ゲルシンガー)氏が12月1日に退任したが、次期CEO(最高経営責任者)はどうなるのか。暫定共同CEOによると、製造と製品の両分野で経験を持つ人物を起用する方針だという。
複数の外部候補者の評価をスタート
ゲルシンガー氏の突然の退任を受け、暫定で共同CEOを務めるDavid Zinsner氏が12月4日、金融機関UBSのテクノロジーカンファレンスに登場した。Zinsner氏はそこで、次期CEOには製造と製品ビジネスの両方を経験のある人物が相応しいと述べたという。
Zinsner氏はIntelの戦略に大きな変更はないと述べ、事業の見通しについても修正の必要はないという見解を示した。ファウンドリ事業については、18A製造プロセスは予定通りに進んでいるが技術的課題がまだ残っていると同部門を率いるNaga Chandrasekaran氏は述べている。
それ以上に大きな問題として、Chandrasekaran氏は社風を大きく変更する必要があるとの見解を示している。Reutersによるとファウンドリ事業は2024年より収益性の改善が見込まれているとのことだ。
ゲルシンガー氏はインテルの事業再建をミッションにCEOに着任したものの、成果が現れずに退任となった。すでに、同社は複数の外部候補者の評価をスタートしており、候補の中には元取締役のLip-Bu Tan氏もいるという。