半導体や電子部品の不良解析・信頼性試験の受託および技術開発などを手掛けるクオルテックは11月27日、大阪府堺市内に、パワー半導体に特化した信頼性評価を行う「パワエレテクノセンター」を設立したことを発表した。

同センターは、これまで大阪府堺市の3か所に分散していた同社のパワー半導体評価拠点を集約、効率化を図ることを目的として建設が進められてきたもの。延べ床面積は合計で1573.48m2で、パワー半導体評価のさらなる需要拡大に対応するために試験機の拡張スペースを現行の1.5倍となる90台まで対応可能とし、段階的に評価設備の増設を進めていくとしている。また、次世代半導体の試験ニーズの増加に併せる形で、試験機の開発をさらに伸長させていくとしている。

なお、同センターの取り組みは以下の通り。11月26日に竣工し、今後は設備の導入や人員の異動などを進め、段階的に受注体制を整えていくとしている。

  • パワー半導体評価技術の研究開発
  • 次世代半導体の試験対応
  • 試験機の開発
  • 試験設備と人材の拡充(パワー半導体評価の受託試験の増加に対応)
  • ユーティリティの冗長化による安全・安心の試験業務システムの構築
  • 先進セキュリティシステムによる顧客情報の機密管理- 24時間365日の試験機稼働を実現
  • 「パワエレテクノセンター」

    クオルテックの「パワエレテクノセンター」の外観 (出所:クオルテック)

  • パワエレテクノセンター

    パワエレテクノセンターの試験ルーム(設備導入前の様子) (出所:クオルテック)