日本原子力研究開発機構(JAEA)は11月13日、東京電力・福島第一原子力発電所2号機から回収された燃料デブリを輸送容器から取り出し、その様子を写真で公開した。
JAEAは前日12日に、福島第一原発2号機から試験的に取り出された燃料デブリを大洗原子力工学研究所(茨城・大洗町)で受け入れており、今後、照射燃料集合体試験施設(FMF)や原科研のバックエンド研究施設(BECKY)などで詳細な分析を実施。科学的データに基づき、炉内状況の推定等を精緻化していく。
同研究所では、廃炉に向けた燃料デブリの取り出し方策の検討や、工具の選定に寄与していくほか、将来の取り出し規模の段階的な拡大に向け、作業安全の確保や被ばくリスクの低減に資する研究開発等を着実に進めるとしている。