PHCHDが細胞治療に参入 血糖値測定技術を応用

デスク「旧パナソニックヘルスケアのPHCホールディングスが細胞治療に参入するね」

記者「攻撃力を高めた免疫細胞をがん患者に投与する『CAR-T細胞療法』といった細胞治療市場が2040年には約50億ドル(25年は約11億ドル)に拡大が見込まれるため、細胞治療に使う培養装置の新製品『LiCellMo』を開発しました」

デスク「どんな技術なの」

記者「シェア1位の糖尿病患者向け血糖値測定のセンサーなどのコア技術を応用しています。細胞の培地に含まれるグルコースと代謝物として出る乳酸の値の変化を見て培養の状態を把握できます」

デスク「どんな点が画期的?」

記者「従来は一定時間おきに培地を採取して成分を測る作業が必要で、菌の混入などのリスクがありましたが、不要となります。コストが下がれば治療費も下がることが期待され、独自技術を最先端医療に応用させた事例になるかもしれません」

【生産性向上】モノやヒトに情報を紐づける! サトーHD・小沼宏行の「自動認識技術」論