検索といえば「ググる」のGoogleだが、検索広告市場におけるGoogleのシェアに異変が起きているという。台頭しているのは「TikTok」、そしてAIだ。

Amazonにも追いつかれるか

検索広告で圧倒的な存在感を放っているGoogleだが、米国における検索広告のGoogleのシェアは、2025年50%を下回るという予想が出ているという。eMarketerの予想だ。

2018年には約60%だったGoogleのシェアが50%台を切るのは実に10年以上ぶりとのこと。Googleのシェアは2024年に50.5%、2025年には48.3%を予想、2番目には2018年に10%程度だったAmazonが22.3%(2025年)のシェアを取ると予想している。

消費者が商品の検索をAmazonからスタートするというトレンドがある。Googleの成長率は7.6%、Amazonは17.6%と予想。全体から見た存在感は小さいものの、台頭しているのはTikTokだ。同社の米国における広告収入は2024年に38.1%の増加を予想している。

市場全体に占めるシェアは3.4%と小さいが、「広告主にとっての魅力は若年層に強い訴求力を持つ」としている。TikTokは検索キーワードにもとづくターゲティングを行っていないが、新しい広告商品を導入することで状況が変わるという。

生成AIの影響については、これからと予想する。New Street Researchの調べによると、米国では60%近くの消費者が過去30日間に調べものや購入にあたってチャットボットを利用しているとのことだ。

Perplexityは10月にも検索結果に広告を導入する計画で、今後は広告事業を収益の1つとすべく強化すると予想している。MicrosoftはBingでスポンサーリンク、比較ショッピング広告を導入している。

しかし、eMarketerのデータではMicrosoftのシェアは緩やかに減少し、2025年にはAppleに追い越される予想だ。Wall Street Journalが10月5日付けで報じている。