AIチップのCerebras SystemsがIPO(新規公開株)を申請したことが明らかになった。市場はNASDAQ。米証券取引委員会(SEC)に提出した書類からは、2023年の年間売上高が前年比3倍以上で増加していることが明らかになった。
カルフォルニアで創業したスタートアップ
Cerebrasは2016年に米カリフォルニア州で創業したスタートアップ。AIの加速をミッションにAIのトレーニングと推論向けプロセッサの設計を行なっている。製造はTSMCが請け負っている。
同社はこれまでFoundation Capitalなどから出資を受けており、2021年には40億ドル(10月1日時点の日本円換算で約5768億円)の評価額で2億5000万ドルを調達した。なお、OpenAIのSam Altman氏、元Sun Microsystems(Oracleが買収)の共同創業者、Andy Bechtolsheim氏も出資している。
同社が提出した書類によると、2024年上半期の売上高は1億3640万ドル、損失は6660万ドル。前年同期は売上高は870万ドル、損失は7780万ドルだった。
2023年通年の総収益は7874万ドル、これは2022年の2462万ドルからの増加となる。純損失は1億2716万ドルで、2022年の1億7772万ドルから改善した。IPOの条件などの詳細はまだ公開されていない。