米Salesforceは9月9日(現地時間)、業界固有のニーズや課題に取り組むための基盤となる、事前構築済みかつカスタマイズ可能なAI機能のセット「Industries AI」を発表した。同サービスはSalesforceの15のIndustry Cloudに組み込まれ、ユーザーは適切な患者の臨床試験へのマッチング、車両や産業機械のプロアクティブなメンテナンスアラートの提供、在庫管理の合理化、市民やプログラム受給者へのサービス向上などを自動化できるという。

  • Salesforceが「Industries AI」を発表

    Salesforceが「Industries AI」を発表

同社はユーザーがすぐに利用開始できるよう、AI Use Case Libraryを作成。このライブラリには100超のIndustry AI機能と、各Industry Cloudでの始め方に関するリソースが含まれた専用のユースケースライブラリを提供する。

AI Use Case Libraryでは、各クラウド製品で発表されたComplaint Summaries、Patient Services & Benefits Verification、および、Vehicle Telemetry Summaryなどの新機能が定期的に更新されるという。

また、Industries AIは仕事の進め方を変革する業界固有のAgentforce AIエージェントを作成するための基盤としても機能する。数分で設定を完了できる上、24時間稼働し、業界固有の業務タスクやアクションを自律的に実行可能。AIエージェントは組織のCRMデータ、外部データ、明確なプライバシーとセキュリティのガイドラインを持つメタデータに基づき、複雑なケースを関連するコンテキストと情報を持つ人間にシームレスに引き渡すことも可能だ。

Net Zero CloudのESG Disclosure Report GenerationとESG Report Accuracy Assessmentはすでに提供済みだが、その他の機能は2024年10月または2025年2月にリリース予定。