Google Labsは現地時間9月11日、AIによるファイル解析を手軽に行える試験的サービス「NotebookLM」で、資料概要を2人のディスカッション形式の音声で出力する機能を実装したことを公式ブログで発表した。
「NotebookLM」の新機能、資料概要を2人のディスカッション形式で出力する機能
「NotebookLM」は、AIが研究論文や取材記事執筆時に必要なテキストやPDFファイルの資料の要約や整理作業をアップロードするだけで実行してくれるサービス。チャット形式での質問に対応する他、引用先も表示されワンクリックで参照箇所に直接移動し内容の確認も行うことができる。また、FAQ形式やブリーフィング ドキュメント、学習ガイドなどの形式へ変換にも対応、様々な形で資料のより深い理解を後押しする。本年6月には、AIエンジンに「Gemini 1.5」が採用され、マルチモーダル機能によりソース内の画像、チャート、図表についての質問にも対応可能となっている。
今回、音声による会話形式で資料内容の理解をサポートするユニークな機能を実装。同機能はAIが資料を要約し、「ディープ ダイブ(deep dive:深く掘り下げる)」ディスカッション形式の音声で出力、資料に関する雑談形式の対話には軽い冗談も含まれ、漫才の"掛け合い"のように気軽に資料内容である"ネタ"の理解を進められる。音声はダウンロードできるので、作業の合間や通勤などの空き時間に自身のプレヤーで視聴することも可能だが、同機能はまだ実験段階で、音声の出力は英語のみに対応。大きなノートブックの場合作成に時間が数分~かかるなどの制限もある。