エーシックは9月12日、独自のモールド一体型レンズ技術により、ベアチップとレンズ位置のバラつきを50μm程度に抑え、ターゲットへの正確な光照射を可能とする高精度LEDチップ「ARシリーズ」を開発したことを発表した。

従来、LEDはベアチップとレンズ位置のズレ量を制御するために、レンズのみを後付けで実装する方法や樹脂をポッティングしてレンズを形成する方法などが採用されてきた。しかし、それでは高精度な光学系を必要とする用途において、安価に使用するには難しいとされていたという。同シリーズは、ベアチップとレンズ位置のズレ量を抑え、実装時の実装精度も高めた設計を採用することで、光学性能を最大限に引き出すことを目指したもの。そのため、ターゲットとして光センサや特殊照明用途などの性能向上のほか、設計の簡便化によるコスト削減および生産工程での工数削減といったトータルコスト削減といったメリットも提供できるとしている。また狭角のスポット光から拡散型の光まで、用途に合わせた幅広いラインナップを提供することで、設計開発者のニーズに柔軟に応えることも可能だとしている。

なお、パッケージ厚は0.7mm~としており、レンズ形状もレンズなしや指向特性別などを含めて選択可能。パッケージサイズについても選択が可能だという。サンプル出荷は2024年10月からを予定。販売開始日は2024年12月を予定している。

  • ARシリーズの特徴

    ARシリーズの特徴 (提供:エーシック)