日本電信電話(以下、NTT)と中華電信は8月29日、双方のAPN(All-Photonics Network)を用いて中華電信のデータセンタ(台湾:桃園市内)からNTT武蔵野研究開発センタ(日本:武蔵野市内)までを開通したことを発表した。約3000キロメートルの距離を片道約17ミリ秒の低遅延かつゆらぎのない安定した通信を実現したとのことだ。

国際間APNの開通にあたり、NTTはNTT武蔵野研究開発センタから日本国内の海底光ファイバー陸揚げ局まで、中華電信はそこから台湾の陸揚げ局、および桃園データセンターまでのAPNを構築した。両社が協力してそれぞれの区間を接続するとともに、End-to-Endでの通信が安定して行われることを確認した。

今回の国際間APNは100ギガビット / 秒の光パスで実現。通信品質試験を行った結果、遅延は片道で16.92ミリ秒、遅延ゆらぎはほとんど見られなかったという。IOWN Global ForumのOAA(Open All-Photonic Network Functional Architecture)に対応している複数メーカーの機器を利用して相互接続を実現したとのことだ。

  • ネットワーク構成

    ネットワーク構成