東京大学(東大)発のAIスタートアップであるSparkPlus(Spark+)は、三菱重工業と、宇宙事業に関する設計業務におけるマルチモーダルLLM(大規模言語モデル)の活用を目的とした協働プロジェクトを開始したことを発表した。

このプロジェクトの目的は、三菱重工の宇宙事業に関する設計データと、Spark+が持つ長年にわたる製造業での経験と最先端のAIテクノロジーを組み合わせることで、設計プロセスの効率化と品質向上を図っていくこと。両社はSpark+のAI技術を用いることで、複雑な設計データの解析と処理を迅速化させることができ、三菱重工の宇宙事業における製品開発の設計フェーズにおいてより迅速かつ高度な意思決定支援を可能にするとしている。また、セキュアな環境で運用を実現するためローカルマルチモーダルLLMを活用する形での実施となるが、これは製造業界においては最先端の取り組みとなると強調している。

なお、Spark+の本田純平CEOは、「三菱重工 防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部との新たなプロジェクトを通じて、設計業務におけるDXを推進できることを光栄に思っている。Spark+の最先端のAI/LLM技術で、三菱重工の設計プロセスをさらに革新し、業界全体の生産性向上に寄与できるようにしたい」とコメントしている。