独Merck(メルク)は、半導体ウェハ測定・検査装置メーカーである仏Unity-SC(ユニティSC)を買収する意向を発表した。

買収額は1億5500万ユーロと、今後の業績に応じた中間報酬としており、メルクはこの買収により、半導体業界向け科学技術主導のポートフォリオをユニティSCの3D計測ツールにより補完することができるようになり、顧客の課題を効果的に解決するための、より多くの材料とソリューションを提供できるようになると説明している。

特に現在の先端プロセスニーズをけん引するAI半導体分野においては、かつてないレベルの材料とアーキテクチャの革新が必要とされており、ユニティSCが培ってきた先端パッケージング、ヘテロジニアス・インテグレーション、ハイブリッド・ボンディングおよび化合物半導体アプリケーションなどへの配線接続検査や3D光学計測ソリューションなどを活用することで、チップレットやデバイスなどのすべてのコンポーネントを迅速に測定・検査することが可能になるとしている。

なお、今回の買収には仏労働評議会の協議が必要であり、今後も規制当局の承認やそのたの条件を満たすことが求められ、そうした関連要件を満たすことを条件に、買収は2024年末までに完了する見込みだとメルクでは説明している。