東京ビッグサイトにて2024年7月24日から26日にかけて開催されている「TECHNO-FRONTIER 2024」にてVicorの日本法人であるバイコーの子会社バイコージャパンは、Vicorの小型電源コンポーネントを活用した大電力化・高効率化・小型化を可能とするカスタム電源の提案を行っている。

今回、同社ブースで提案しているのは主に「防衛関連」「産業・輸送機器関連」「車載関連」の3つの分野。Vicorの電源コンポーネントを主とするが、AC/DC部など含め、電源モジュール全体を受託開発で手掛けており、カスタマからの依頼を受けた後、仕様の調整などを両者間でのディスカッションを通して進め、電源回路、構造設計、基板設計、CAD図面作成、ソフトウェアの提供まで一括して手掛ける。一品ものから量産品まで対応するほか、試作だけでも対応するとしているほか、シャシーや筐体など含めて、日本国内の生産パートナーの工場でメイドイン日本の製品として製造され、品質に関しても高い価値を提供できるとする。

  • カスタム電源の一例
  • カスタム電源の一例
  • カスタム電源の一例。ヒートシンクの下のチップがVicorの電源コンポーネント

これまでに年間20数件ほど受託開発・製造を手掛けてきており、その累計受託開発件数も500件を超すとのことで、長年のノウハウも蓄積されているという。同社では、そうしたこれまでの実績・評価を武器にカスタマからのニーズを踏まえた品質の高い電源を手掛けていきたいとしている。

  • カスタム電源の一例
  • カスタム電源の一例
  • カスタム電源各種。防衛関連機器でも採用実績があるという