Android Policeはこのほど、「Google Chrome could make product comparisons easier with an AI-powered feature for desktop」において、Googleがデスクトップ版Chromeに「Product Specs」と呼ばれるAIを利用した新機能を開発中と伝えた。企業のWebサイトやショッピングサイトなどの製品ページでこの機能を利用すると、AIの要約機能によってその製品の仕様の情報を識別子、簡単に比較できるようにまとめてくれるという。
新機能「Product Specs」とは
オンラインでの買い物の際に、複数の製品の仕様を比較することは簡単ではない。価格やキャッチコピーと異なり、製品仕様の情報はページの奥深く、分かりにくい場所に置かれていることが多いからである。Googleはこの問題をAIの力で解決しようとしているようだ。
Chromeの新機能「Product Specs」の存在は、@Leopeva64 氏のX(旧Twitter)への投稿によって明らかにされた。この機能が有効な場合、ブラウザで対象のタブを右クリックすると、ドロップダウンリストに「Show Specifications」のメニューが表示される。これをクリックすると、アクティブなタブに含まれる製品の仕様情報をAIが探し出し、新しい「Product Specifications」タブで一覧表示してくれる。
「Product Specifications」タブには、アクティブなタブごとに製品情報がまとめられている。それぞれのタブで表示する製品を変更したり、製品情報から直接製品ページを開いたりする機能も備えているようだ。
「Product Specs」はまだ開発初期段階であり、現在はデスクトップ版ChromeのCanaryビルドで一部機能の動作が確認できる状態だという。しかし、同期設定に「Product Specs」用のトグルスイッチも確認され、Androidなど他のデバイスでも利用できるようにする兆だという指摘もある。
また、現在は製品情報での動作しか確認されていないが、将来的には航空券の価格やホテルの予約などにも拡張される可能性があるとAndroid Policeは指摘している。大量の情報を収集して要約するのはAIの得意分野でもある。もしChromeに実装されれば、人々のインターネットの利用方法が大きく変わるかもしれない。