Microsoftは現在、既存のMicrosoftアプリに対するCopilotによるAI支援機能の統合を進めている。Microsoft Wordに統合されたCopilot in Wordもその一つである。同社の公式ブログ「 Draft with Copilot in Word on a selection of text, a list, or a table」では、Copilot in Wordの下書き機能を使って、選択したコンテンツを素早く編集するなどの方法が解説されている。
既存の文章の編集にも使える「Copilot を使用した下書き」機能
「Copilot を使用した下書き」(Draft with Copilot)は、プロンプトへの簡単な指示から、新しいコンテンツの下書きを作成する機能である。自然言語でアイデアやコンセプトを伝えれば、それに応じた内容の文章などを素早く生成してくれる。
「下書き」という名前が付いているが、最新の「Copilot を使用した下書き」 では、既存の文章を手直ししたり、説明を追加させたりといった、編集や校正の作業にも使えるように進化している。文章だけではなく、リストや表の編集もサポートする。
「選択したコンテンツの下書き」(Draft on Selection)と名付けられたこの機能では、選択したコンテンツに対して次のような作業が可能となっている。
- 既存のコンテンツの改良、書き直し、言い換え
- 選択したコンテンツについて、さらに詳しい説明を追加や、内容の拡大
- 統計情報や追加情報を使ったコンテンツの充実
「選択したコンテンツの下書き」を使えば、文章を選択してリストや表に変換したり、逆にリストを選択してコンテキストを追加した文章に変換したりできる。要約を作成したり、文体を変えたりといった編集もできる。
文章を書く際には、国や地域の文化的な背景を考慮しなければならないケースも多い。「選択したコンテンツの下書き」では、例えばプロンプトで「米国の視聴者を反映するようにこの選択を更新」のように指示をすれば、米国の読者に合わせた内容に適切に書き直してくれるという。
Microsoftによれば、「選択したコンテンツの下書き」はまだ初期段階のリリースであり、現在も新機能の開発が続けられているという。今後数カ月の間にさらなる機能強化が継続的に行われる予定とのことだ。