AZ-COM丸和がC&Fロジの買収を事実上断念へ

デスク「物流業界での買収合戦が激しくなっているね」

和佐見勝・AZ―COM丸和ホールディングス社長(丸和運輸機関社長)「〝人財育成〟のポイントは響いて育つ、共に育つ、強く育つの3つです」

記者「小売業向けに倉庫業務から配送までの物流業務を一括受託するAZ―COM丸和ホールディングス(HD)が1株3000円でTOBを実施していたC&Fロジホールディングスに対し、佐川急便を擁するSGホールディングスが1株5740円でTOBを開始すると発表。C&Fロジ側はSGHDに賛同しています」

デスク「C&Fロジがそれだけ魅力的なのはどうして?」

記者「トラック不足も顕著になる中で、低温物流という領域で物流センターやトラック運転手を抱えているからです」

デスク「買収価格が低いAZ―COM丸和HDは不利だね」

記者「ええ。6月6日にはAZ―COM丸和HDがTOB価格を上げないと表明し、買収を事実上断念しました。ただ、同社の提案で2000円以下だったC&Fロジ株価が上がったことは事実。AZ―COM丸和HD側は『共に育つ』という観点(インタビュー欄参照)を持っているので新たなM&Aもありそうです」