ラクスル、「トートバッグ工房」運営のエーリンクサービスを子会社化 ノベルティ領域をさらに拡張

ラクスルは6月11日、トートバッグ・エコバッグのオリジナルプリントに特化したECサイト「トートバッグ工房」を運営するエーリンクサービスを子会社化すると発表した。資材調達や印刷加工の内製化による競争力強化と、マーケティングノウハウの活用や顧客基盤の拡大など両社のシナジーを活かし、さらなる事業成長を目指す。

ネット印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」を運営するラクスルはこのほど、トートバッグ・エコバッグのオリジナルプリントに特化した「トートバッグ工房」を運営し、専門通販ECサイトとして業界トップクラスの売上を誇るエーリンクサービスの株式取得(6月末に完了予定)について決議した。

ノベルティ市場は1兆円規模の巨大市場であり、近年は通販ECの売上が急拡大し、北米では1000億円を超える規模まで成長を遂げている。

ラクスルは、2019年にノベルティ領域に参入し、ノベルティグッズ・制作のサービスを提供してきた。年々商品を追加し成長を遂げる中、ノベルティ領域をラクスル事業におけるさらなる成長戦略領域として位置付けている。

今回のエーリンクサービスの完全子会社化は、ラクスル事業ノベルティ領域の主要カテゴリーであるトートバッグにおけるシェア拡大と、さらなる成長に寄与するという観点から、株式取得に至ったとしている。

今後は、資材調達や印刷加工の内製化による競争力強化と、マーケティングノウハウの活用や顧客基盤の拡大などを通した両社のシナジーを活かし、さらなる事業成長につなげていく考えを示した。

本取り組みにあたり、エーリンクサービス 代表取締役社長 山本禎久氏は、「エーリンクサービスは、ラクスルへの株式譲渡により、ラクスルグループの一員となることとなりました。エーリンクサービスでは、主にノベルティ用バッグの製造販売を成長して参りましたが、この提携を通じ、事業領域、規模の拡大も図りつつ、成長のスピードを加速させ、ラクスルグループのビジネス発展にも寄与してまいります。これから、いろいろな展開の可能性を感じており、わくわくしています」とコメントした。

ラクスル 上級執行役員 SVP of Raksul 渡邊建氏は、「ラクスルは伝統産業のテクノロジーによる変革を目指し、取引複雑性の高い『カスタマイズ商品』を誰でもカンタンに買えるサービスを構築してきました。チラシ・名刺といった印刷領域から始め、2019年よりグッズ・ノベルティ領域に拡張してきております。今回領域内の主要カテゴリであるオリジナルトートバッグのリーディングカンパニーであるエーリンク社の参画により、自社調達・製造機能を獲得、一層の品揃え・高品質・低価格・短納期のサービス価値の向上を実現致します。既存のラクスル顧客への価値向上、及びより多くのお客様に選んで頂けるサービスを目指し、サービス改善をし続けて参ります」と述べた。