GMOメイクショップは6月3日、和歌山県の委託事業である、令和6年度「農林水産業デジタルマーケティング総合支援事業」に係る公募型プロポーザルにおいて、1次産業の生産者・地域のブランドプロデュースを手がけるMISO SOUPと共同提案を行い、採択されたと発表した。2024年5月~2025年3月までの期間、和歌山県内の事業者が持つEC運営上の課題を解決するため、EC運用の基礎知識から実践までをカバーする講座と、ワークショップをはじめとする伴走型の継続的な支援体制を構築する。EC支援を通した地方創生と地域の活性化を推進する。
GMOメイクショップは「Commerce for a better future./商取引でより良い未来に」をミッションに掲げ、プラットフォーム事業とシステムインテグレーション事業を展開している。
このほど、1次産業の生産者・地域のブランドプロデュースを手がけるMISO SOUPとともに、和歌山県の農林水産デジタルマーケティング総合支援事業を受託した。
和歌山県は、和歌山県内農林水産業者等のECにおける販路開拓及び販路拡大に関する課題を解決するとともに、デジタルマーケティング(サイト構築、SEO対策、SMO対策、LPO対策、ネット広告戦略、アクセス解析等)に係る総合的なサポート体制を構築することで、事業者のECを通じた販売力・ブランド力向上を図ることを目的に、「農林水産業デジタルマーケティング総合支援事業」の参加者募集を実施。これを受け、GMOメイクショップとMISO SOUPは、これまで培ったノウハウを活用し、和歌山県の農林水産業者に貢献すべく応募し、採択された。
本事業期間は、2024年5月~2025年3月までで、GMOメイクショップとMISO SOUPは、デジタル社会に対応した農林水産の販売力向上を目指し、和歌山県の農林水産業事業者に対して、EC運営において伴走型支援による総合的なサポート体制を構築する。加えて2025年3月までの間、EC基礎講座やセミナーを実施し、スクール形式で課題解決支援サービスの提供を行う。
▲事業説明会や基礎講座に登壇するMISO SOUP プロデューサー 大原翔氏(左)、GMOメイクショップ エバンジェリスト 高橋和夫氏
具体的には、EC運用をするうえで必要となる知識・スキルを習得する「運用共通講座」(2024年8月予定)、参加事業者からの抽出した課題をもとに5つのワークショップを開催し、直面している課題に対する現実的な解決手法を学ぶために、対象となるワークショップを受講してもらう「課題別ワークショップ」(2024年9月予定)、基礎講座・ワークショップで網羅できなかった事業者ごとの個別課題に対して、プロデューサーとコンサルタントが個別で伴走し、現状分析と目標設定により解決に向けたアクションを実施する「個別伴走支援」(2024年10月~2025年1月予定)、今回の支援による成果や課題などを事業者同士で共有するとともに、講座やワークショップを通してつながった事業者同士の関係値を高め、コミュニティ強化を促す「全員参加の報告会」(2025年2月予定)を実施する。
「農林水産業デジタルマーケティング総合支援事業」の実施にあたり、2024年6月27日、28日には、和歌山県内の農林水産事業者でEC運営に課題を持つ人に向けて、解決支援サービス事業内容の説明会と、ECの傾向や種類など基礎的な内容をカバーする講座を開催する。参加費は無料で、会場ごとの定員は、田辺市会場(和歌山県立情報交流センターBig・U)が50名、和歌山市会場(県民交流プラザ・和歌山ビッグ愛)が45名。受付は先着順となり、専用のフォームや電子メールにて応募を受け付けている。
今回の取り組みについて、MISO SOUPは、「弊社は、これまで全国で1次生産者の新規事業開発や事業成長を支援してきました。また、自治体とともに地域産品プロモーションや共創型の商品開発や地域連携などのプログラムやスクールなどを提供してきました。和歌山県は農林水産業が盛んな地域で様々な魅力的な1次産品や1次産品を使った加工品があります。1次生産者の事業成長にコミットしてきた弊社とEC事業成長にコミットしてきたGMOメイクショップが連携することで、和歌山県の農林水産業者がEC事業で抱える課題を解決し、事業者のEC事業の成長の手助けになると考えております」とコメントした。
両社の得意分野を活かしつつ、地域の事業者がEC事業において抱える課題を解決し、ECを通した更なる事業成長を促進できるようなプログラムを提供していきたいとの考えを示した。
GMOメイクショップは、今後も自治体と連携することで、EC支援を通した地方創生と地域の活性化を推進していくとしている。