Intelは4月8日から4月9日にかけて米国アリソナ州フェニックスにおいて開催している「Intel Vision 2024」において、「Sierra Forest」(開発コード名)として開発してきたEコアのみで構成される次世代Xeonの製品名を「Xeon 6プロセッサ」とし、Xeonブランドをリブランドすることを明らかにした。

  • Xeonもリブランド

    先行してPC向けCPUはリブランドされていたが、Xeonもリブランドされることとなる (資料提供:Intel、以下すべて同様)

最近のデータセンター向けに提供されてきたXeonシリーズは最新世代で2023年12月より発売が開始されたEmerald Rapids(開発コード名)までは世代名+「Intel Xeon Scarable Processor(Xeon SP)」といったブランド名で提供されてきた。これが、2024年第2四半期中に出荷が予定されているSierra Forestからは、「Xeon」の後ろにナンバリングが付けられるブランド名へと変更されることとなる。

このXeon 6プロセッサ with E-coresことSierra Forestは、Eコアのみで構成されるXeonで、1パッケージあたり最大288コア(2ダイ構成、144コア×2)を搭載。第2世代Xeon SPと比べて、CPUとして2.4倍の電力効率ならびにラックあたりでは2.7倍の電力効率を提供するとしており、これにより第2世代Xeon Scarable Processorでは200台必要としたサーバラックの数はXeon 6では72台に削減でき、1MWを超す電力量の削減を可能とするとしている。

  • 第2世代Xeon SPとの性能比較

    第2世代Xeon SPとの性能比較

  • 電力量が大きく低減されることとなる

    第2世代Xeon SPを搭載したラック200台がXeon 6プロセッサ with E-coresでは72台に収めることができ、電力消費量を大きく削減することができるようになる

なお、このXeon 6という名称は、Sierra Forestのみならず、第6世代Xeon SPとなると見られていたPコア側の「Granite Rapids」(開発コード名)にも命名されており、今後、各世代ごとに数字が割り振られていくことになる模様である。

  • Granite Rapids

    Granite Rapidsの部分にもXeon 6プロセッサと記述されている