ヘルスケアなどのアプリを開発するシグナルトークは4月2日、AI(人工知能)で食品の健康度を判定するアプリ「FoodScore(フードスコア)」で紅麹を含む食品を判定し、その結果を公表した。

  • FoodScoreにて「紅麹」での食品検索結果例(一部モザイク処理)

    FoodScoreにて「紅麹」での食品検索結果例(一部モザイク処理)

同社によると、約3年前から紅麹を含む食品のほとんどでE判定(健康に悪く、食べない方が良いもの)と判定しているという。紅麹は腎臓や肝臓へのダメージのほか、子供や妊婦への悪影響が従来より判っている物質であるためだと同社は指摘する。

同社が提供するフードスコアは、食品のバーコードや原材料名をアプリで撮影すると、AIが原材料の添加物の悪影響から食品の健康度をA~Eの5段階で判定を行う。A~Cが概ね食べても良い食品と判定し、良くない食材や添加物は赤文字で表示される仕組みだ。

フードスコアで健康度を判定済みで検索できる食品数は15万2000点を超え、これまでの利用回数は28万5000回を超えているとのこと(2024年3月現在)。同社の広報担当者によると「3月27日時点のリストに紅麹を含む食品は5492件登録されており、そのうち99%以上がE判定だった」という。

また、シグナルトーク 代表取締役の栢孝文氏が、添加物研究者である小薮浩二郎氏へ実施したインタビューの内容によると、「腎臓は、むくみや疲れなどの障害が出ている状態ではすでに手遅れになっていることが多く、紅麹が含まれる食品を摂った人たちは全員、血液検査と尿検査を受けるべきだ」(小薮氏)としている。

加えて、小薮氏は「紅麹を使用しているすべてのメーカーは猛毒物質であるシトリニンなどの物質が含まれていないかどうかを各ロットごとに検査すべき。そして食品会社はそのデータを確認すべきだ」と指摘している。