阪急電鉄は3月5日、コロナ禍の影響が緩和されたことに伴うインバウンド旅客を含めた顧客の鉄道利用が順調に回復している状況を踏まえ、大阪梅田駅と京都河原町駅で非接触型のAI案内端末を試験設置し、AIによる案内サービスの実証実験を実施すると発表した。

なお、同社は2021年7月からの約9カ月間、非接触型のAI案内端末を大阪梅田駅に試験設置し、AIによる案内サービスの実証実験を行っており、今回の実証実験はそれを再開させる形となる。

  • 実証実験のイメージ

    実証実験のイメージ

実証実験の概要

実証実験は3月7日から終了時期を決めずに行われ、「顧客から寄せられた問い合わせの具体的な内容や傾向」「操作性やAIの音声認識率、回答精度」などのデータを収集する。

また、使用する案内端末は音声対話技術を活用したAIを備えており、運行情報や乗換、駅構内施設などの問い合わせに自動で答えるほか、大阪梅田・京都河原町エリアの複雑な地理案内も可能となっている。

今後、同実証実験により収集したデータを分析し、それをもとに鉄道事業におけるAIを活用した案内サービスの有用性について検討を重ねることで、顧客がよりご利用しやすい駅の実現を目指していきたい考え。