ライボは2月13日、同社の調査機関である「Job総研」が、629人の社会人男女を対象に実施した「2024年 学歴とキャリアの実態調査」の結果を公表した。全体の8割が学歴はキャリアに「関係する」と回答し、7割近くが「学歴社会に賛成」であった。

  • 学歴とキャリアの関係性とその理由

    学歴とキャリアの関係性とその理由

学歴とキャリアに関係はあるか?

この調査は、1月24日~1月29日の期間、629人の社会人男女を対象に、学歴とキャリアの関係有無とその理由、学歴が影響する場面や自分以外の相手への学歴意識の有無、学歴社会への価値観と必要性及びその年代別割合、学歴社会への賛否とその理由などを調査したもの。

学歴とキャリアの関係有無を尋ねると、「関係すると思う派」が80.3%で過半数を占め、その内訳は「とても関係すると思う」21.0%、「関係すると思う」27.7%、「どちらかといえば関係すると思う」31.6%。学歴はキャリアに関係すると回答した505人にその理由を聞くと、「社会的な信用やステータスが上がるから」が55.4%で最多。次いで「未だ学歴で判断する企業が多いから」が48.7%、「最終学歴は希望する仕事に影響するから」が36.8%となった。

学歴が影響する場面については「就活時」が83.0%で過半数を占め、その内訳は「断然就活時」37.4%、「就活時」25.9%、「どちらかといえば就活時」19.7%。同回答者に実際に関係した場面を具体的に聞くと、「書類選考時」が62.2%で最多となり、次いで「面接時」が24.2%、「入社後」が22.4%であった。

  • 左:「就活時」と「転職活動時」の学歴の影響、右:実際に学歴がキャリアに関係した場面

    左:「就活時」と「転職活動時」の学歴の影響、右:実際に学歴がキャリアに関係した場面

他人の学歴を意識するかを聞くと、「意識する派」が53.2%で過半数を占め、その内訳は「とても意識する」7.2%、「意識する」17.2%、「どちらかといえば意識する」28.8%。意識すると回答した人にその相手を聞くと、「同僚」が71.0%で最多となり、次いで「上司」が55.2%、「部下」が49.9%となった。

学歴社会の価値観については、「古いと思う派」が59.5%で、内訳は「とても古いと思う」10.5%、「古いと思う」15.9%、「どちらかといえば古いと思う」33.1%。年代別の回答では50代の「古いと思う派」が63.5%で最多となり、次いで40代が61.9%、30代が58.1%、20代が56.4%となった。

  • 学歴社会への価値観(左:全体、右:年代別)

    学歴社会への価値観(左:全体、右:年代別)

66.0%が「学歴社会は必要」と回答

学歴社会の必要性を尋ねると、「必要だと思う派」が66.0%で、内訳は「とても必要だと思う」8.2%、「必要だと思う」19.2%、「どちらかといえば必要だと思う」38.6%。年代別の回答では20代の「必要だと思う派」が73.9%で最多で、次いで30代が68.8%、40代が59.5%、50代が57.3%であった。

学歴社会への賛否を聞くと「賛成派」が66.9%で、内訳は「とても賛成」12.2%、「賛成」12.9%、「どちらかといえば賛成」41.8%。賛成の人に理由を聞くと「業界/職種への適応力の判断材料になるから」が47.3%で最多。次いで「自分が学歴のためにがんばった経験があるから」が39.0%、「若手の活躍機会になるから」が22.1%であった。

  • 左:学歴社会への賛否、右:学歴社会に賛成する理由

    左:学歴社会への賛否、右:学歴社会に賛成する理由