コニカミノルタは1月22日、ベトナムの大手IT企業であるFPTソフトウェアの日本法人FPTジャパンホールディングスと、複合機ソフトウェア開発に関する合弁会社を2024年4月1日付で設立すると発表した。

  • 合弁会社設立調印式の様子。左:コニカミノルタ 上席執行役員オフィス事業本部長 武井一氏 右:FPTジャパンホールディングス 代表取締役社長 兼 FPTソフトウェア 代表取締役副社長 ド・ヴァン・カック氏

    合弁会社設立調印式の様子。左:コニカミノルタ 上席執行役員オフィス事業本部長 武井一氏 右:FPTジャパンホールディングス 代表取締役社長 兼 FPTソフトウェア 代表取締役副社長 ド・ヴァン・カック氏

オフィスに設置された複合機には長期間にわたり、機能のアップグレードとサポートが求められる。コニカミノルタはFPTとの合弁会社設立によりソフトウェア開発体制を最適化し、業務課題を解決するためのソリューションを継続的に提供できるようにする。これにより、顧客への価値提供は維持拡大しながら、開発投資を効率化し安定的な収益を目指す。

合弁会社名はコニカミノルタFPTソリューションラボ。資本金は1億円。出資比率はコニカミノルタが59%でFPTが41%。ベトナムハノイ市に子会社を設立し、コニカミノルタから受託した開発業務の再委託を含めたソフトウェア開発を委託する。コニカミノルタは、ベトナム子会社を含む合弁会社の運営と管理を行い、技術ノウハウ管理に資する人材の拠出を行う。

  • 合弁会社の概要

    合弁会社の概要

効率的に開発投資を行うことで、コニカミノルタのオフィス事業の収益基盤を強化し、安定的なキャッシュの創出につなげる。また、発売後もアップデート、メンテナンスに必要となる複合機開発の拠点を再構築、最適化することで、継続的な人財の確保と独自技術の維持する考えだ。さらに、両社のシナジー効果を含めた合弁会社での技術蓄積による、複合機制御ソフトウェア開発を超えたオフィスソリューション開発など周辺領域への拡充も目指す。